利用者さんのお宅を訪問し、お話を伺っていると、元気だった頃の自分と、今の自分を比べてしまう、という思いを聞くことがあります。
以前は、自分でできていたこと。
誰にも頼らずに済んでいたこと。
当たり前のように続けてきた暮らし。
年齢を重ねたり、病気を抱えたりする中で、その暮らしが少しずつ変わっていく。
お話をされるうちに、弱音がこぼれたり、涙を見せられたりすることもあります。
そうした場面に接すると、人の手を借りることには、生活の不便さだけでは語れない思いがあるのだと感じます。
手助けが必要だと分かっていても、気持ちが追いつかないことがあります。
自分で続けてきたことだからこそ、誰かにお願いするのが寂しく感じられることもあるのだと思います。
「できれば、人に迷惑をかけたくない」
「このくらいは、自分でなんとかしないと」
そんな気持ちも、大切に受け止めたいと思っています。
また、ひとり暮らしで、身近に頼れるご家族がいない方の支援に携わることもあります。
日々の生活に必要なサービスを整えることは、もちろん大切です。
それとともに、これからの暮らしについて相談できる相手がいることも、大切な支えになると感じています。
体調が悪くなった時。
今までできていたことが、難しくなった時。
届いた書類を見ても、どうしたらよいか分からない時。
そんな時に、連絡できる相手が思い浮かぶこと。
「まず、あそこに相談してみよう」と思える場所があること。
その安心も、日々の暮らしを支えているのだと思います。
私たちだけでは、すぐに解決できないこともあります。
一度のお話で、すべての不安がなくなるわけでもありません。
それでも、話を聞き、一緒に状況を整理し、必要な人や支援につなげていく。
今できることを、一つずつ考えていく。
ご本人が続けたいことや、自分でできることを大切にしながら、一人では難しいところを支える。
そのような関わりを続けていきたいと思っています。
そして、安心して「困った」と言える場所は、一緒に働く職員さんにとっても必要です。
訪問先で、利用者さんの様子がいつもと違う。
予定していた支援が、思うように進まない。
その場で、どう対応したらよいか迷う。
訪問介護は、一人で利用者さんと向き合う時間の多い仕事です。
だからこそ、迷った時に相談できることが大切だと考えています。
訪問先から、事務所へ電話をかけられること。
訪問を終えた後にも、気になったことを話せること。
小さな違和感のうちに、仲間と共有できること。
「こんなことを聞いてもいいのかな」と、一人で抱え込まずに済む職場でありたいと思います。
相談を受けた時には、まず話を聞く。
何があったのか、どこで困ったのかを一緒に整理する。
次にどうしたらよいかを考える。
そうした日々のやりとりを、大切にしていきたいと思っています。
私自身も、何でも一人でできるわけではありません。
職員さんや、関係する皆さまの力に支えられながら、毎日の仕事を続けています。
支える立場にいる自分も、誰かに支えられている。
そのことを忘れずにいたいと思います。
あいサポートは、
「スタッフが安心して働けること」
「働く人の心が健やかであること」
を大切にしています。
人には、それぞれ得意なことも、苦手なこともあります。
じっくり話を聞くことが得意な人。
小さな変化によく気づく人。
段取りを考えて、手際よく進めることが得意な人。
自分が難しいと感じることも、誰かにとっては得意なことかもしれません。
それぞれの得意なことを生かし、苦手なところは相談したり、教え合ったりしながら補い合う。
自分も誰かを頼り助けられ、また誰かの力になる。
職員さん一人ひとりの良さを認め合い、安心して力を発揮できる職場でありたいと思っています。
利用者さんにも、ご家族にも、一緒に働く仲間にも。
困った時に、安心して声をかけてもらえる場所でありたい。
うまく言葉にまとまっていなくても構いません。
何から相談したらよいか分からなくても大丈夫です。
まずは、お話を聞かせてください。
これからの暮らしを、一緒に考えていきたいと思っています。